「見た瞬間にあなたの目と心をとらえます。」
人類の最も美しい創造物の一つであると考えられている愛の証、タージ・マハルを表現する言葉です。
タージ・マハルについて多くのことが書かれています。
この壮大な記念碑についてもう少し詳しく知って行きましょう。
タージ・マハルの略歴
タージ・マハルの物語は語り継がれるべき物語です!
それは常に聴く人の関心を引く物語、それは永遠の愛の物語です。
この壮大な記念碑は、ムガル皇帝シャー・ジャハンによって、彼の3番目の妻、ムムターズ・マハルへの愛の記念として建てられました。1631年、彼女は14番目の子供を出産するときに亡くなったと言われています。突然の死にショックを受けた皇帝は、一晩で何歳も年をとったとも言われています。
そして、彼は最愛の妻を記憶にとどめるため永遠の愛の証である記念碑を作ることに決めました。1632年に記念碑の建設を開始したと言われていますが、最終的に完成したのは1653年でした。ヨーロッパ、インド、中央アジアの約20,000人の職人がこの素晴らしい芸術作品を完成させるために関わったと言われています。
1983年、タージ・マハルは「インドのイスラム芸術の宝石であり、世界遺産の中でも傑作と賞賛されるものの一つ」とユネスコの世界遺産に登録されました。
記念碑が建てられてから多くの年月が流れても、タージ・マハルの美しさと素晴らしさは人々を感動させ続けています。実際、この記念碑の美しさ、栄光と威厳は本当に素晴らしいものです!
いくつかの興味深い事実
タージ・マハルの建築と構造に人々が驚くのも無理はありません。
いくつかの特筆すべき事実をあげると:
- 記念碑は、外側に4つのミナレット(尖塔)を構築することにより、自然災害から保護されるようになっています。
- 記念碑はヤムナー川のほとりに建っており、このことが建物の基礎で使われる木材に適度な湿気を与え強くするので、基礎が強固であり耐久性に優れています。
- タージ・マハル内部の壮大な装飾は、中国、スリランカ、チベット、インドの一部を含む世界各地から調達された色々な種類の大変貴重な宝石を使用しています。英国統治の時代は、これらの宝石のために何度も略奪が行われました。修復作業が始まったのは19世紀後半からです。誰もがマハルの豪華さに目がくらんでしまうのです。
- 記念碑は、その時代に3200万ルピーという莫大な費用で建てられたと言われています。現在の価値にすると考えられない額でしょう!
- タージ・マハルには毎日40,000人以上の人が訪れます。
- タージ・マハルが完成して間もなく、シャー・ジャハン皇帝は息子のアウラングゼーブにより幽閉されました。シャー・ジャハンは自分のためにブラック・タージ・マハルを建てようとしていたため、幽閉されなければ私たちはブラック・タージ・マハルを見ることになっていたでしょう。歴史家の言葉を信じるなら、シャー・ジャハンは自分の墓を建て始めたのですが、息子が彼を退位させ幽閉したので、建造をを進めることができなかったということです。
- タージ・マハルはその色を変えます。それは純粋に一日の光と時間による変化です。朝は薄くピンクがかって見え、 日中は白色に、そして夕暮れには黄金色に染まります。
場所、入場料、時期
美しいタージ・マハルは、ウッタル・プラデーシュ州のアーグラという美しい街にあり、街を流れるヤムナー川の右岸、広大なムガール庭園の中にあります。 インドの首都デリーから約205kmの距離です。
タージ・マハルはいつ訪れてもその壮大さに魅了されますが、あえて言うならば、10月から3月の間に訪問することをおすすめします。観光に最適な季節です。
美しい記念碑への入場料金は、国籍等に応じて異なります。
外国人の入場料は1100インドルピー(約1600円)です。
SAARC(南アジア地域協力連合)およびBIMSTEC(ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ)諸国の国民の場合、入場料は540インドルピーです。
インド国民の入場料は50インドルピーです。
メインの霊廟に入場する場合は別料金となり、 200インドルピーがオプション料金となります。
上記の入場料は、昼間の入場料です。
夜間の入場料は以下の通りです:
外国人の入場料は750インドルピーです。
インド国民は510インドルピーです。
3~15歳(インド人・外国人)の場合、入場料は500インドルピーです。
3歳未満の子供は入場無料です。
開場時間は午前8:00から午後5:00までで、随時入場券を予約することができます。夜間の入場券の場合は1日前(24時間前)に予約する必要があります。
予約カウンターはアグラの22ザモールの中、アグラサークル内インド考古学調査局にあり、AM10:00 ~PM6:00 の間に予約が必要です。
タージ・マハルを夜間に観覧できるのは、月に5日間のみ、午後8時30分から午前12時30分までの時間となります。満月の夜とその前後2日の計5日間です(金曜日を除く)。
金曜日を除く全日、タージ・マハルは日の出から日没まで開いています。
伝説的なインドの詩人、偉大なるラビンドラ・ナス・タゴールの言葉です。
「タージ・マハルは、時の頬をつたう孤独な涙のように川のほとりにそびえている」
タージ・マハルは人類の歴史の中で創造された最も偉大で革新的な建築として残るでしょう。